型紙屋navyplusの次回新作は11月に入ってから販売開始予定。
重厚なコートにはちょっと早い。そんな時期にぴったりのライトコートです。
トレンチコートもステンカラーコートも、着たいんだけどちょっと合わせる洋服を選ぶし・・・
もうちょっとカジュアルダウンしたい気分の時に作って欲しい。そんなコート。
ベースになるのはM35/フランス軍/モーターサイクルコートです。モーターサイクルコートといえばコレ!というくらいの名品です。
フランス軍のモーターサイクルコートはM35の他に後継モデルとなるM38があります。
M38はべらぼうにカッコいいんですよ。わたくしは超絶好みのかたちなのですよ。
なんだけど、女子にはちょっと取り回しが厳しい。コーデも限られる。
一方でイギリス軍のモーターサイクルコートというのもあります。こちらは一見するとほぼトレンチコートです。
トレンチといえばイギリスですからね。こちらは実に英国らしいデザインです。
M38にはどことなくかわいらしさが残されていて、女性にも取り入れやすいデザインだと思うのですよ。
という事で今回はM35にフォーカスしてみました。
画像は載せませんので、気になる方は検索してみてね。
M35の何が好きって、袖の形が好き。たぽっとしてるの。ここを踏襲したい。
あとは全体のシルエットがAラインの裾広がりだったり、衿がやや丸みを帯びて可愛らしいところをニュアンスとして残したい。
かといってそのままのデザインでは重すぎる。フレアの分量も袖の太さも衿の大きさも。女性が着るには大味かなぁと。
このあたりをシャープにして着丈を軽く、そこにトレンチのキリリとした表情を加えてみたらどうかしらん?という漠然としたイメージで見切り発車しとります。見切り発車です。はい。
着地点は見えておりません( ー`дー´)キリッ
ただ、フレア分量が多いのと用尺の関係で着丈はだいぶカットしました。
フレア分量を削れば用尺はグイっと少なくなるんですが・・・
こういうとこケチるの好きじゃない。
チープな価格帯の洋服は用尺が限られているので、ほどほどの着丈にほどほどの蹴回しになりがち。
そうするとなんだかぼやけた表情になるような気がするのですよ。
こんな感じでトワル製作は進んでいきます。
今回のコートは裏無しのパイピング始末という仕様です。
裏地のパターンは追加パーツとして販売する予定。
コートというのは外出時に脱ぎ着するものですから、裏側が人目に付きやすいんですね。
だから裏側まで美しく仕上げたい。
裏地を付ける場合は素材も少し良いものを選ぶのが仕立て映えするコツですよ。
コートを作るのって何だかものすごく難しそう・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、構造的にはそれほど難易度の高いものではありません。一番難しいポケットをパッチポケットにしてしまえば更に縫いやすくなります。
初めて挑戦する人だったらあまり厚みの無い綿生地を使って、裏地を付けずに作成すると縫いやすい。縫い代の始末もパイピングではなくロックミシンで始末したって良いのです。
比較的シンプルなデザインです。色で遊ぶ?それとも素材で遊ぶ?
トレンドのグリーン、もしくはイエロー?ピンクも可愛い。大ぶりなチェックも素敵。
生地を当て込む時間が一番楽しいね。
妄想を捗らせてお待ちください。
この記事へのコメントはありません。