#型紙屋navyplus
#npタックスカンツ
#長いです。先に謝る。ごめんなさい。
そろそろ秋物に移行している方も多い事と存じます。
という事で、タックスカンツの厚物アレンジ方法をひとつここに置いときます。
あれやこれやと悩んだのですが、まずは誰にでもとっかかりやすい、パターンを弄らずに済む方法を。
んでは順番にご説明をば。
画像1枚目は前パンツの完成形です。手順は2枚目から。
前パンツはインバーティドプリーツなので、パターン通りに作成しても隣接するプリーツどうしが重なることは無いです。
なのでそのままでも良いのですが、かさばる生地を使用すると厚みが出るので、スッキリと仕上げたい場合には画像2枚目のようにプリーツ内部をくり抜いてカットしてください。
縫い代分だけが残っていればOK。
画像3枚目が実際の生地をくり抜いてロック始末したところ。
この状態でプリーツを縫合し、縫い代は割ってプリーツは潰してアイロンをかけます。画像4枚目。
最後に表側からプリーツの縫い止まり位置にミシン閂止めを入れるか、もしくはぐるりとコの字にステッチを入れて完成。画像1枚目。
カンヌキとステッチ、いずれも縫い止まり位置を保護する目的に加えて
プリーツ布を固定するのが目的です。
続いて後パンツ。
後ろはプリーツではなくタックなので、タック同士が重なって余計な厚みが出やすい所です。このパンツの場合は特に後中心のタックが邪魔になりますね。
薄物の場合はこれが逆に体のラインを拾いにくくして、生々しさが回避されるのでそのままにしていたのですが、厚物では少々邪魔です。
まず、後パンツのタックはパターン通りに縫合してください。この時、縫い止まり位置で返し縫いをせずに、画像5枚目のようにラウンドした形状でタックの端まで縫い切ります。
これは生地の厚さにかかわらず有効な手法なのですが、このようにすることで縫い止まり位置に局所的に集中してかかる負荷が分散されます。
あとは縫い代分だけを残してさっくりとカットしてしまってOKです。カットしたところにはロック始末をしておいてください。
画像ではちょっとカットし過ぎた感じになってしまった。赤い点々くらいに緩やかな方が良いね。何ならほぼ直線でも良いかもしれない。
なぜかというと、ここでタックの陰ヒダを削り過ぎると、下に続く生地の重みに引っ張られて、タックの形状が崩れてしまうから。&裾に向かってタックが不必要に広がってしまうのね。
ここでタックを削るのは厚みを減らすのが目的なので、ウエスト付近が削られていればOkです。
最後に表側からミシン閂止めもしくはデザインステッチを入れておきます。画像6枚目。
ここでの閂止めとステッチは、縫い止まり位置の保護というよりは陰ヒダの固定が目的です。理由は先ほどと一緒で、陰ヒダがダレるのを防止するためです。
このタック分量だったら閂止めだけでも大丈夫かなぁとは思うのだけど、重めの生地だとステッチを入れた方が安心かもしれない。
この辺は生地と要相談。といったところ。ステッチの形状は、横一文字ではいかにもな感じだから何となく三角形にしたけど何でも良いよ。
ステッチ入れるとどうしてもカジュアル味が強くなるから、生地を選ぶかなとは思います。その際は出来るだけ陰ヒダを削る分量を減らすとか工夫をしてみて下さい。
あんりこ氏(@unrico_hanzo )のアレンジのように、後ろパンツをヨーク切り替えにしてしまうのも良案です。←過去投稿参照。
タック→ヨークへの切り替えは、パターンの改造自体は難しくありません。
こうやってデザイン自体が変わると、ファスナーはフラットニットの方が良いかなーとかヨーク部分は見返しじゃない方が良いかなーとか、再考の余地が出てくるんだけど、今回は素直に現行パターンからあまり逸脱しないような形で、後日UPします。
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